背中に赤くてブツブツとしたニキビ。
出来てから暫く経つけれど、なかなか良くならない…。
良く見てみたら、普通のニキビとは何だか少し違う気がする。
数もたくさんあるし…。
このように、背中ニキビがなかなか治らない、背中に細かいブツブツが一度にたくさん出来たと言う時、それは通常のアクネ菌によるニキビではなく、マラセチア菌と言うカビの一種の可能性があります。
ここでは、
・マラセチア菌とは、一体どのような菌なのか?
・アクネ菌とマラセチア菌の違いはなんなのか?
・どうやって見分けたらいいの?
・治すためにはどうすればいいの?
そんな疑問を解決していきたいと思います。
● マラセチア菌ってなに??
マラセチア菌とは、
カビの一種である真菌で「マラセチア菌」と言う原因菌。
これは、私たちが誰しも持っている肌に存在する常在菌の一つで普段から毛穴に潜んでいます。
このマラセチア菌には何種類かあり、
・マラセチア・ファーファー
・マラセチア・ダーマティス
・マラセチア・シンポディアリス
・マラセチア・グロボーサ
・マラセチア・レストリクタ
以上の5種類が存在しています。
これらのマラセチア菌は、健康な肌であれば存在自体に問題はありません。
肌を弱酸性に保ってくれるので、むしろ肌のコンディションを整える働きもあります。
★この中でも問題となるのがマラセチア・ファーファー。
ブツブツの正体は、このマラセチア・ファーファーの仕業によるもので、身体の免疫反応によって毛穴に入り込むと、すぐに炎症を発生させてしまう特長があるのです。
 
● アクネ菌とマラセチア菌の違い・見分け方
上の写真は、マラセチア菌が胸に広がってしまった状態です。
見ても分かるように、普通のニキビとは明らかに違いますよね?
ここまで酷くなると比較的見分けも付きやすいのですが、マラセチア菌は通常のニキビと間違えてしまうことも多く、例え医師であっても肉眼だけでの見分けは難しいとされています。
・アクネ菌との違い
見た目の見分け方が難しいマラセチア菌ですが、症状としてニキビとは異なる点はいくつかありますので、その違いを見ていきましょう。
・マラセチア菌(カビ)が出来やすい部位。
アクネ菌は細菌によって、主に顔などの首から上に出来ることが多いのですが、マラセチア菌は、背中・胸・脇など、圧倒的に首より下に出来ることの方が多いのが特長です。
・マラセチア菌の症状や大きさなど。
・通常のアクネ菌のニキビと比較した場合、マラセチア菌は痛みや痒みといった症状があまり出ない。
・通常のニキビのように大きくなったりすることはなく、ニキビよりも小さくブツブツと細かい発疹のようなものが広範囲に広がっていることが多い。
・マラセチア菌は一度にたくさんの数が発生するのも特長。
通常のアクネ菌によるニキビであれば、単体または数個でしょう。
・アクネ菌のニキビとは違い、自然治癒はしにくいので放ったままでは完治は望めない。
★アクネ菌のニキビなのかマラセチア菌によるものなのか、まずは自分自身で見極めることが大切ですが、自分では判断がつかないようなら、皮膚科などの医師に相談するのがやはり安心です。
● マラセチア菌の原因は?
ニキビが出来る一般的な原因として、多くは「アクネ菌」によるものであると言われていますが、背中などの主に身体に出来る「マラセチア菌」は一体どんなことが原因になるのでしょうか?
カビの一種であるマラセチア菌ですが、実はマラセチア菌で炎症が出来るメカニズムは、基本的にはアクネ菌で出来るニキビと同じなのです。
・アクネ菌もマラセチア菌も皮脂が大好物。
アクネ菌やマラセチア菌の餌となるのは、私たちの肌から出ている皮脂や汗です。
マラセチア菌も皮脂を栄養分にして活動するので、皮脂分泌が過剰になればなるほど活動も活発になり、マラセチア菌が毛穴に入り込んで大繁殖してしまい、肌にブツブツとした炎症を起こしてしまいます。
マラセチア菌は皮脂が大好物なため、特に、皮脂や汗が多くなる夏、皮脂過多でオイリー肌の方は、マラセチア菌が増加してしまいやすく、症状を悪化させてしまいやすいので注意が必要です。
・衣類などでの刺激や蒸れ。
普段、私たちが身に付けている衣類の素材が原因となり、摩擦で肌への刺激となったり通気性が悪くなって蒸れてしまうことも、マラセチア菌の活動を活発にしたり悪化させてしまう原因の一つです。
また、衣類用の洗剤などに使われている香料・着色料なども肌への負担や刺激、ストレスとなりますので気を付けなければいけません。
・常在菌のバランスの乱れ。
同じように毛穴に詰まった過剰な皮脂や汗が、アクネ菌になるのかマラセチア菌になるのかは、「症状の違い」の所でも説明したように身体の部位にもよるのですが、常在菌はストレスや不規則な生活、体調不良などでバランスを崩してしまいやすく、身体にも悪影響を及ぼすので、アクネ菌もマラセチア菌の原因も、日頃からの体調管理こそがとても大切になって来るのです。
● マラセチア菌にかかってしまったら
マラセチア菌によるニキビ(カビ)は、アクネ菌による通常のニキビ薬では消滅させることは出来ません。
医師の判断により、薬を処方してもらうのが一番の治療の近道になりますが、医療機関ではどのような薬を使っていくのでしょうか。
・抗真菌薬での治療。
△マラセチア菌によるニキビの一般的な治療法として、「抗真菌薬」を使用します。
抗真菌薬とは、マラセチア菌など真菌の生育を阻害してくれる医薬品です。
市販薬では出回っていませんので、外用薬、内服薬を病院で処方してもらう必要があります。
この真菌薬で症状を改善するためには、根気良く1、2ヶ月は続けることが重要になりますが、しっかりと治すためにもきちんと継続しましょう。
★ カビの一種である、マラセチア菌が原因のニキビには、正式にマラセチア毛包炎と言う病名もついており、通常のニキビとは区別されています。一度出来てしまうと自然治癒は難しく、なかなか治らないので、慢性化してしまわないよう、早めに皮膚科で治療することをおすすめします。△
・予防出来ること。
予防のために出来ることは、なんといっても清潔にすることです。
過剰な皮脂や汗を放置したままにして、毛穴を詰まらせないこと!
△汗をかいたら、出来ればすぐに洗い流したりこまめに拭くようにする。マラセチア菌に限らず、ニキビを作らせない基本中の基本です。
清潔な状態であれば、マラセチア菌もアクネ菌も悪さをすることはありません。
また、「原因」の箇所でも触れましたが、
ストレスや生活習慣の乱れは、自律神経のバランスを崩してしまいます。睡眠不足や食生活に気を付けた規則正しい生活をするとともに、心と体にストレスを溜めない生活への意識も非常に大切です。
この他にも、
・使っている寝具を清潔に保ったり、肌に直接触れる肌着の素材を見直してみる。
・髪の長い方は、出来るだけまとめるようにしてみる。
・体を洗っているソープやタオル類を見直してみる。
など、出来ることはたくさんありそうですね。△
★これらの予防法を是非、参考にして頂ければと思います。
● まとめ
✩マラセチア菌とは、
・カビの一種である真菌で、私たちの肌に存在する常在菌の一つ。
・健康な肌であれば存在自体には問題ない。
✩アクネ菌との違い・見分け方は、
・細菌のアクネ菌によるニキビは、主に顔など首から上に出来ることが多いが、マラセチア菌は、背中・胸・脇など首から下に出来ることの方が多い。
・マラセチア菌は、痛み・痒みの症状があまり出ない。
・アクネ菌によるニキビは出来ても単体または数個だが、マラセチア菌の場合は細かいブツブツとした発疹状のものが一度にたくさん広範囲に広がって出来、大きくなることはない。
✩マラセチア菌の原因は、
・マラセチア菌もアクネ菌も、基本的には出来るメカニズムは同じ。
・身体から出る、過剰な皮脂や汗が最も大きな原因になる。
・衣類などの素材による、刺激や蒸れ。
・ストレスや不規則な生活などによって、常在菌のバランスが崩れてしまう。
✩マラセチア菌にかかってしまったら、
・通常の市販薬では治せないので、医師の指導のもと抗真菌薬での治療をする。
予防対策として、
・規則正しい生活と、常に清潔を心がける。
・衣類の素材や洗濯洗剤、身体を洗う石鹸やタオル類を見直してみる。
マラセチア菌はカビの一種である真菌ですが、私たちの身体に常にある常在菌の一つだったのですね。
むやみに増えることがなければ、肌を健康にも保ってくれるので、マラセチア菌を増やさないことがいかに大切になるかがお分かりいただけたかと思います。
清潔を保つことが何よりですが、もし普通のニキビとは違うと感じたら、早めに皮膚科などを受診して下さい。
最後まで読んで下さり、ありがとうございました。